近ごろ“本物そっくりの偽広告”が急増しています。
SNS上では、投資詐欺や情報搾取を狙った広告が巧妙化し、一見して本物と区別がつかないケースが多くなっています。
今回、警察庁が注意喚起を行った背景には、
**「広告を信じてお金を失う被害が急増している」**という現実があります。
この記事では、偽広告が広がっている理由や、
だまされないための具体的な見分け方をわかりやすく解説します。
“読んだその日から使える対策”をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

偽広告が急増している理由とは?
近ごろSNSを見ていると、やたらと“おいしい話”の広告が目につくと感じませんか? 高い利益を約束する投資案件、有名人が登場する副業サービス、驚くほど安いショッピングサイト……。その中には、**本物の広告に紛れた“偽広告”**が少なくありません。
偽広告がここまで増えている大きな理由は、まず 「誰でも簡単に広告を出せる時代になった」 ことです。昔はテレビや新聞など、大きな媒体に広告を出すには多額の費用と審査が必要でした。ところが今は、SNSや動画サイトなら、個人でも少額から広告を出稿できるようになりました。仕組み自体は便利ですが、その裏で、悪意のある人たちも簡単に広告を出せるようになってしまったのです。
さらに、最近はAI画像や動画の技術が急速に進化しています。プロ並みのデザインが、特別なスキルがなくても簡単に作れる時代です。悪質なグループはこの技術を利用して、**本物の企業ロゴや有名人を連想させる“それっぽい広告”**を大量に作り出します。パッと見ただけでは、一般の人には本物か偽物かほとんど見分けがつきません。
もう一つの理由は、私たちの“心理”につけ込んでいることです。給料が上がりにくい、物価が上がって家計が苦しい――そんな状況だと、**「少しでもお金を増やしたい」「お得に買い物をしたい」**という気持ちが強くなります。そこに、
「必ずもうかる」「今だけ半額」「誰でも簡単に」
といった言葉が並んだ広告が出てくると、ついクリックしたくなってしまいます。
警察庁が注意喚起を行ったのは、こうした偽広告による被害が、ここ数年で一気に増えているからです。特にSNSは、広告がユーザーの好みに合わせて表示される仕組みのため、“自分にぴったりの話”に見えやすく、警戒心がゆるみやすいと言われています。
つまり、
「誰でも広告を出せる仕組み」×「AIで本物そっくりに作れる技術」×「お金や不安につけ込む心理」
この三つが重なった結果、偽広告は急増し、被害も広がっているのです。
この流れを知っておくだけでも、広告を見るときの目線が少し変わります。次の見出しでは、**実際にどんな偽広告があるのか、その“特徴”**を具体的に見ていきましょう。
本物そっくりの偽広告の特徴
偽広告は年々巧妙になっていて、ぱっと見では本物と区別がつかないものが増えています。とくに最近の偽広告は、AI画像生成や自動翻訳の精度が上がったことで、私たちが日常的に見る広告とほとんど変わらない見た目をしています。ここでは、気づかないうちに引っかかりやすい“偽広告の特徴”をわかりやすくまとめます。
まず注意したいのは、**「ロゴや表記の違和感」**です。悪質な広告は、“有名企業のロゴにそっくりなもの”を使うことがあります。形や色はほぼ同じでも、文字が微妙に違っていたり、フォントが公式と違ったりします。急いでいると見落としやすく、冷静に見ると「ん?」と思うポイントが隠れています。
次に、**「突然SNSでおすすめ表示される宣伝」**にも注意が必要です。SNSはあなたの興味関心を読み取って広告を出す仕組みですが、そこに偽広告が混じることがあります。パッと出てきて、しかも“自分に関係ありそうな内容”に見えるため、特に油断しやすいパターンです。
また、偽広告の多くは、有名インフルエンサーや芸能人の写真を勝手に使っていることがあります。本人が宣伝しているように見せかけて信頼させるのが狙いです。公式アカウントが発表していないにも関わらず、広告だけ本人の写真で行われている場合は、ほぼ“黒”だと考えていいでしょう。
さらに、文章にも特徴があります。
・やたらと煽る言葉が多い
・日本語が少し不自然
・説明文が極端に短い、または長すぎる
こうした広告は注意が必要です。「今だけ限定」「残りわずか」「必ず成功」など、焦らせる表現が並んでいる広告は特に危険です。
もう一つのポイントは、連絡先がフリーアドレス(gmail・hotmailなど)しか記載されていない広告です。正規の企業なら、独自ドメインのメールアドレス(◯◯@company.jp など)を使うのが一般的です。連絡先が曖昧だったり、企業情報が見当たらない広告は要注意です。
偽広告は、こうした“細かい違和感”を積み重ねて本物らしく見せています。ひとつひとつのポイントを覚えておくと、騙されるリスクをぐっと減らすことができます。
だまされないための見分け方
偽広告は、本物と見分けがつかないほど巧妙です。そのため、**「怪しい広告に出会ったら、何を確認すればいいのか?」**を知っているだけで被害を大きく減らせます。ここでは、今日からすぐ使える“実践的な見分け方”をわかりやすく紹介します。
まず最初に確認したいのは、**広告に表示されているURL(リンク先)**です。広告に書かれている企業名が本物でも、リンク先がまったく関係のないサイトになっていることがあります。スマホなら、リンクを長押しすると遷移先のURLがプレビュー表示されます。**そのURLが「公式サイトらしいかどうか」**を必ずチェックしましょう。怪しい文字列や、企業名と関係のないドメインが表示されたら、その広告は信用しない方が安全です。
次に、SNSアカウントが“公式マーク(認証済み)”かどうかも重要です。偽広告は、有名企業やインフルエンサーを装ったアカウントを使って商品の紹介をするパターンが多くあります。認証マークがあるからといって100%安全とは言いませんが、ひとつの“判断材料”にはなります。
また、コメント欄が閉じられている広告は要注意です。偽広告は、悪評や指摘を避けるために、コメント欄や口コミを非公開にしているケースが多く見られます。正規の広告や企業は、基本的にコメントを閉じる必要がありません。ユーザーからの反応が一切なかったり、コメント欄が使えない広告は警戒してください。
さらに、会社概要(住所・電話番号)や問い合わせ先がしっかり表記されているかも確認ポイントです。本物の企業であれば、自社の所在地や連絡手段を明確に記載します。逆に、企業情報が書かれていない広告は、基本的に避けた方が安心です。
注意したいのは、**“人の心理を焦らせる広告”**です。
「今だけ」「限定」「残りわずか」「必ずもうかる」
こうした表現は、あなたの判断力を鈍らせるために使われています。急かされていると感じたら、一度画面を閉じて冷静になりましょう。
最後に、有名人の写真を使った広告には特に注意が必要です。本人が関わっているように見せかけるのが偽広告の典型的な手口です。企業の公式発表や本人のSNSで紹介されていない場合、それはほぼ“偽物”と考えて問題ありません。
偽広告は、ちょっとした違和感に気づけるかどうかで防げるものが多いです。次の項目では、もし間違ってクリックしてしまった場合の具体的な対処法を紹介します。
もし偽広告を見つけたら?すぐできる対処法
どれだけ気をつけていても、SNS広告の流れの中でついクリックしてしまうことはあります。偽広告は本物そっくりに作られているため、**「見たあとに不安になった…」**という人も少なくありません。ここでは、偽広告に遭遇したとき、そして誤って開いてしまったときの対処法をわかりやすく説明します。
まず、見かけた時点でできるのは、SNSの「報告機能」を使うことです。Twitter(X)、Instagram、FacebookなどのSNSには、違反広告を通報できるボタンがあります。偽広告だと感じたら、迷わず 「広告を報告」 から通報しましょう。SNS側が調査して表示されにくくなり、ほかの人を守ることにもつながります。
次に重要なのが、クリックしてしまった場合の対応です。リンク先が明らかに怪しいサイトだったと気づいたら、すぐにページを閉じてください。その後、スマホやパソコンのブラウザで、**「履歴の削除」と「キャッシュの削除」**を行っておくと安心です。これにより、追跡型の広告や不正なスクリプトの影響を最小限に抑えられます。
もしリンク先のページで、
・メールアドレス
・電話番号
・クレジットカード情報
・パスワード
などを入力してしまった場合は、すぐに対応が必要です。まずは、入力してしまった情報に応じて、パスワード変更・クレジットカード停止・認証設定の見直しなどを行いましょう。被害を最小限にできる確実なステップです。
そのうえで、公共機関への相談も効果的です。たとえば、
警察庁のサイバー犯罪相談窓口
消費者庁(消費生活センター)
では、こうした偽広告やインターネット詐欺に関する相談を受け付けています。「ちょっと不安だな…」と思った段階で相談しても問題ありません。
また、身近な人への共有も被害防止になります。偽広告は、家族や高齢者、子どもなど、ネットリテラシーが高くない人ほど狙われやすいため、
「こんな広告が出てきたから気をつけてね」
と伝えておくだけでも防げる被害があります。
偽広告に触れてしまっても、冷静に対処すれば大きな問題になることは多くありません。次の項目では、今回のニュースでも注意喚起を行っている 警察庁が伝えた重要なポイント を解説します。
警察庁が警告したメッセージとは?
今回のニュースで警察庁が注意喚起を行った背景には、**「偽広告が一般の人でも見抜きにくいレベルに達している」**という深刻な状況があります。これまでも詐欺広告の問題は指摘されてきましたが、ここ数年で“質”も“量”も大きく変わってきました。警察庁は、その変化を踏まえて、私たち一人ひとりに警戒を呼びかけています。
まず警察庁が強調しているのは、**「“本物と書いてある広告”ほど疑ってほしい」**という点です。偽広告の多くが、逆に“本物です”“公式です”と大きくアピールしてくる傾向があります。これは、文字で安心させることで、ユーザーの警戒心を一気に下げるための手口です。見た目や言葉に惑わされず、冷静に確認する姿勢が重要だと伝えています。
次に警察庁が問題視しているのは、偽広告がSNSを通じて一気に拡散することです。広告がタイムラインに流れてくる仕組みはとても便利ですが、その裏で、悪質な広告が短時間で広まり、より多くの人が被害に遭うリスクが高まっています。警察庁は、“広告=安全”という思い込みを捨てることが必要だと指摘しています。
また、警察庁は 「偽広告は今後さらに巧妙化する」 と見ています。AIの進化が止まらない以上、“本物そっくりの偽情報”はこれからも増えていく可能性があります。つまり、今日安全だと思っていた広告が、明日には見分けるのが難しくなる――それくらい変化のスピードが速くなっているのです。
そしてもうひとつ、一般ユーザーに向けて強調されているのが、**「自衛の必要性」**です。広告は一人ひとりの興味や検索履歴に基づいて表示されるため、同じ偽広告でも、ある人には表示され、別の人にはまったく出てこないことがあります。そのため、周囲の人に相談しても気づかれにくく、自分で判断する力がとても大切になります。
警察庁のメッセージの本質は、
「広告を見るときは、常に“ひと呼吸おいて確認する”習慣を持ってほしい」
ということです。便利さの裏側にある危険性を知ることで、被害を防げるケースが確実に増えます。
今日からできる具体的な安全対策
偽広告は見た目が巧妙なだけでなく、私たちの心理につけ込んで近づいてきます。だからこそ大切なのは、日頃からできる“自衛の習慣”を身につけておくことです。ここでは、今日から誰でも実践できる安全対策を、わかりやすく紹介します。
まず基本としておすすめしたいのが、購入や登録は必ず公式サイト・公式アプリから行うことです。広告を経由してアクセスすると、偽サイトに誘導されている可能性があります。欲しい商品があれば、あえて自分で検索し直して公式ページに飛ぶ習慣をつけると、リスクを大きく減らせます。
次に重要なのが、“不自然な広告はそもそも触らない”という姿勢です。広告の文言や画像に少しでも違和感があれば、開かずにスルーするのが最も安全です。特に、
「必ず成功」
「今だけ限定」
「誰でもすぐにもうかる」
といった言い回しは、詐欺広告でよく使われる典型的な言葉です。
また、スマホのセキュリティ強化も効果的です。たとえば、
・二段階認証をONにする
・パスワードを使い回さない
・セキュリティアプリを入れる
など、少しの手間で被害を防げる対策が簡単にできます。特に二段階認証は、パスワードを盗まれた場合でもログインを防ぐことができるため、とても有効です。
さらに、家族や友人への情報共有も大事な対策です。偽広告の多くは、高齢者やネットに慣れていない人を狙いやすい傾向があります。家族グループLINEなどで、
「こういう広告が出てきたから気をつけてね」
と共有するだけでも、周りの人の被害を防ぐ大きな助けになります。
そして最後に、金融系の広告は特に慎重に扱うことです。投資・資産運用・暗号資産・副業などのジャンルは、詐欺広告が非常に多い領域です。広告の内容をそのまま信じるのではなく、企業名で検索して口コミや評判をチェックする習慣をつけておくと安心です。
こうした安全対策は、一度覚えてしまえば難しいものではありません。むしろ“ちょっと気をつけるだけ”で、偽広告の被害に遭う可能性を大幅に下げることができます。
まとめ
偽広告は、年々その手口が巧妙になり、私たちが普段目にしている“本物の広告”とほとんど見分けがつかないほど精度が上がっています。
SNSや動画サイトで気軽に広告が出せるようになったことで、悪意ある広告も一気に増え、一般の人が被害に遭いやすい環境が整ってしまいました。
今回のニュースでも警察庁が警告していたように、“本物と書かれている広告ほど疑う姿勢”が重要です。
ロゴの違和感、急かす言葉、不自然な文章、有名人の写真を無断で使った宣伝など、偽広告には必ず“ヒント”があります。
また、リンク先のURLを確認する・公式サイトからアクセスする・不自然な広告を無視するなど、日常の中で少し気をつけるだけで被害は大幅に防げます。
万が一クリックしてしまっても、履歴の削除やパスワード変更、相談窓口への問い合わせなど、冷静に対応すれば深刻な被害になる前に対処できます。
インターネットの便利さの裏側には、必ずリスクが存在します。
だからこそ、今回の記事をきっかけに、広告を見るときの“ひと呼吸”を習慣にしていただければ嬉しいです。
あなた自身はもちろん、家族や友人を守るためにも、今日の内容をぜひ活かしてください。
こーいちの一言
偽広告って、昔は「なんとなく怪しいな」で気づけたのに、今は本物と同じくらい自然に流れてくる時代になりました。
だからこそ、情報を受け取る側の私たちが“守る意識”を持っておくことが本当に大切だと、今回の記事を通してあらためて感じました。
ちょっとした違和感に気づけるかどうかで、被害を防げる確率は大きく変わります。
そして、自分が気をつけるだけでなく、家族や大切な人に伝えていくことも立派な「守る力」になります。
この記事が、誰かの役に立つ小さな“安全のヒント”になってくれたらうれしいです。

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